まず結論
Midjourney、ChatGPT Images、Adobe Firefly、Google Geminiは、同じ制作タスクで比較されやすい代表的なAI画像生成ツールです。2026年4月から9月の間に、4社とも選定に影響する変更が入りました。MidjourneyのデフォルトはV7からV8.2へ移行し、OpenAIは9月8日にChatGPT Images 2.5を公開。GoogleはNano Banana 2とNano Banana Proを正式版に移行し、AdobeはFirefly内でパートナーモデルの提供を拡大しました。同じ期間にDALL·E系は整理され、APIモデルは5月に終了、公式DALL·E GPTも8月にChatGPTから削除されています。
本記事は2026-09-20時点の公式ドキュメント、料金ページ、利用規約、changelogを基準に、モデル、料金、API、プラン、商用条件、ウォーターマークなど確認可能な事実を比較しています。統一条件での出力テストは行っていません。 そのため、以下は画質ランキングではなく「どの条件ならどれを最初に試すか」の目安です。画質、画像内文字の正確さ、人物や製品の一貫性は、自分の素材で確認してください。
| 状況 | 最初に試す候補 | 根拠 |
|---|---|---|
| アスペクト比、seed、スタイル参照を細かく指定し、Web上で手作業で詰めたい | Midjourney | V8.1/V8.2のEdit Modelは最大4枚の参照画像に対応し、HDは2048px、Draftは512px画像を24枚まとめて生成できる。年商100万ドル超の企業またはその従業員が生成物を保有するにはProまたはMegaが必要 |
| 会話しながら修正したい、画像上で指示したい、局所編集したい | ChatGPT Images 2.5 | OpenAIはTemplates、Sketch、画像の編集・コメント、複数ターン編集の改善を案内。TemplatesはWork mode未対応、Sketchと画像の編集・コメントは現在モバイル向けに案内 |
| PhotoshopやIllustrator、Creative Cloudに持ち込み、法務やブランド担当が学習元や契約上の補償を確認する | Adobe Fireflyの自社モデル。補償が必要なら契約条件も確認 | Adobeは自社Fireflyモデルの学習元を公開している。補償は契約で対象になっている機能・入口・書き出し条件に限られ、パートナーモデルは別のSupplemental Coverageで扱われる |
| APIで大量生成したい、複数の参照画像を使いたい、会話文脈に画像生成を組み込みたい | Gemini Nano Banana 2 / Nano Banana Pro | Googleは解像度ごとの画像単価を公開。Proは物体参照6枚、人物参照5枚、スタイル参照3枚、合計14枚まで対応 |
| 画像内の文字があり、一字一句の正確さが必須 | ChatGPT ImagesとGeminiを同じ素材でテスト | 両方に文字関連機能はあるが、本記事には統一精度テストがない。最終出力は全文字を確認する |
| まず無料で触りたい | ChatGPT無料枠、Geminiの一般向けアプリ、Firefly無料枠 | 無料枠は変わりやすいため、試用には使えるが本番量の見積もりには向かない |
商用利用の許可と著作権保護は別問題です。サービス規約上は商用利用できても、生成画像そのものが自動的に著作権保護の対象になるとは限りません。クライアント案件では、ブランド素材、実在人物、肖像、各サービスのポリシーも別途確認が必要です。
2026年4月〜9月の主な変更
| 分野 | 最新の変更 | 選定への影響 |
|---|---|---|
| OpenAI | ChatGPT Images 2.5は2026-09-08に公開。OpenAIは最大50%のレイテンシ低減、テンプレート、Sketch参照、画像上の注釈、プロンプト共有を案内しています。APIの現行画像モデルはgpt-image-2.5-sunburstとgpt-image-2.5-flareです。 |
現在のユーザー向け画像導線はChatGPT Imagesが中心で、DALL·Eは現行ルートではありません。 |
| OpenAI旧モデル整理 | dall-e-2とdall-e-3は2026-05-12に終了。gpt-image-1、gpt-image-1.5、gpt-image-1-mini、chatgpt-image-latestにも終了日が案内されています。公式DALL·E GPTは2026-08-30にChatGPTから削除されました。 |
DALL·Eを呼び出している実装はgpt-image-2系への移行が必要です。 |
| Midjourney | バージョン文書ではV8.2が2026-07-24以降のデフォルト。V8.1は2026-04-14公開、V8.0は初期alphaで現在は利用できません。V8.1/V8.2ではEdit ModelがOmni ReferenceとCharacter Referenceに代わります。 | V7で使っていた--orefや--crefの考え方はV8にそのまま持ち込めず、参照画像の扱いはバージョン依存です。 |
| Adobe Firefly | FireflyではAdobe自社モデルに加え、Google、OpenAI、Black Forest Labs、Runway、Luma、Klingなどのパートナーモデルを利用できます。Firefly AI Assistantは2026-04-27にパブリックベータ開始、2026-06-18にはPhotoshop、Illustrator、Premiereなどへ拡大しました。 | FireflyはAdobe制作環境であると同時に複数モデルの入口です。Adobe自社モデルとパートナーモデルでは、データ、ライセンス、補償条件が同じではありません。 |
| Google Gemini | 画像生成ドキュメントではNano Banana 2、Nano Banana Pro、Nano Banana 2 Liteが正式版として掲載されています。旧Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)は非推奨で、Imagen 4は提供終了です。 | 新規実装はNano Banana 2系から始め、旧モデルを使っている場合は移行が必要です。 |
| ウォーターマーク | Gemini Appsでは可視ウォーターマークを無効にできますが、SynthIDとC2PA Content Credentialsは残ります。この設定がいつ追加されたかは公式ページに明記されていません。 | 画面上に見えるマークと、埋め込まれた来歴情報を分けて考える必要があります。可視マークを消してもSynthIDは残ります。 |
| 著作権と公開範囲 | 米国著作権局のAI関連ページは引き続き人間の創作寄与を重視。Midjourneyの規約は2026-05-27付で更新され、デフォルトでは生成物が公開・remix可能とされています。 | 著作権判断のために人間の編集記録を残し、機密性が必要な案件ではMidjourneyのデフォルト公開設定も考慮します。 |
4ツール比較
| ツール | 条件付きの向き不向き | 利用経路 | 現在の料金目安 | 主な制約 |
|---|---|---|---|---|
| Midjourney | アスペクト比、seed、スタイル参照を細かく制御し、Web上で手作業したい | midjourney.com、Discord。Web限定のDraft、Conversationalモードあり | Basic $10/月(年払い換算$8/月、Fast GPU 3.3時間)、Standard $30、Pro $60、Mega $120、追加Fast時間は$4/時 | 公式APIなし、規約上自動化呼び出し不可。デフォルトでは公開・remix可能。厳密なレイアウトや長文文字は手動確認が必要 |
| ChatGPT Images | 会話型の反復、局所編集、画像上の注釈、Sketch参照を使いたい | ChatGPT、ChatGPT Work、Codex。開発者はImages APIまたはResponses API | ChatGPT各プランで利用でき、上限はプラン依存。現行APIモデルはtoken課金 | TemplatesはWork mode未対応。Sketchと画像の編集・コメントは現在モバイル向けに案内。APIは1枚あたり固定価格ではない |
| Adobe Firefly | Adobe制作フローで使う、学習元の公開情報や契約上の補償資格を確認したい | Firefly Web、Photoshop、Illustrator、Express、Firefly AI Assistantベータ | 米国個人向け月額通常価格:Standard $9.99 / 2,000 credits、Pro $19.99 / 4,000、Pro Plus $49.99 / 10,000、Premium $199.99 / 50,000。標準画像機能は無制限 | creditsは翌月に繰り越さない。地域・キャンペーンで決済額が変わる。個人有料プランだけで補償が自動付与されるわけではない |
| Gemini Nano Banana | API大量生成、複数参照画像、会話内での画像生成を使いたい | Geminiアプリ、Google AI Studio、Gemini API、Workspace | Nano Banana 2は1K約$0.067、Liteは1K約$0.0336、Proは1K〜2K約$0.134、4K $0.24。Batchは通常の約半額 | API画像出力に無料枠なし。一般向け利用量は固定枚数で公開されていない。旧Nano Banana / Gemini 2.5 Flash Imageの最短提供終了日は2026-10-02。実際のリクエストを確認 |
各ツールの詳細
Midjourney
Midjourneyはmidjourney.comとDiscordから利用できます。公式APIは提供していないと明記されており、自動化アクセスは利用規約違反です。Web版には低コストの草案用Draftモードと、自然言語でプロンプトを作るConversationalモードがあります。Discordと本体Webには無料トライアルがなく、niji・journeyモバイルアプリのみ限定トライアルがあります。バージョン文書によると、V8.2は2026-07-24からデフォルト。V8.1は2026-04-14に公開され、2026-06-10〜07-23はデフォルトでした。初期V8.0 alphaは現在利用できず、それ以外の対応バージョンは設定から指定できます。
参照画像ワークフローはバージョンごとに異なります。
- V8.1 / V8.2:Edit Modelを使用。最大4枚の参照画像に対応し、指示による編集やEditorでの局所編集・拡張が可能です。V8ではOmni ReferenceとCharacter Referenceの代替となり、
--tileは非対応、結果を直接Remixすることもできません。 - V7:Omni Referenceの
--orefを使用。公式文書ではV7専用です。 - V6 / Niji 6:Character Referenceの
--cref/--cwを使用。現在は旧方式として扱われています。
よく使う指定:
--ar 16:9/--ar 4:5:反復前にアスペクト比を固定。--seed 1234:構図を近い状態に保ちながらバリエーションを出す。--sref:V6以降のスタイル参照。--swは0〜1000、デフォルト100。Moodboardsとは併用不可。--hd/--sd:V8.1/V8.2はHD対応。V6、V7はSDのみ。1:1ではHDが2048x2048、SDが1024x1024。HDの最大アスペクト比は4:1、非HDは14:1。- Draft:V8.1/V8.2は512px画像を24枚生成し、Fast時間0.4分。V7 Draftは4枚で、標準V7プロンプトの半分のコストです。
料金と商用条件:Basic $10/月、Standard $30、Pro $60、Mega $120。年払いは約20%割引、追加Fast時間は$4/時です(公式プラン)。GPUコストは画像枚数ではなくプロンプト単位で計算され、SDは約0.8分/プロンプト、HDは約1.3分/プロンプトです。1回のプロンプトで複数画像が出るため、Basicの3.3 Fast時間は画像枚数ではなくプロンプト回数で見積もります。利用規約では、年商100万ドルを超える企業またはその従業員が生成物を保有するにはProまたはMegaが必要です。デフォルトでは生成物が公開・remix可能で、非公開が必要な場合はPro/MegaのStealthモードを使います。現行規約の発効日は2026-05-27です。
HD画像に局所編集や拡張を行うと結果はSDに戻ります。最終納品をHDにする場合は、編集後に再度Upscaleします。
正確な文字、UIラベル、法的文言、厳密な製品形状が必須なら、生成画像を最終レイアウトとしてそのまま使わず、検収項目に入れて精密編集ツールで仕上げます。
ChatGPT Images
現在、多くのユーザーが「DALL·E」と呼んでいた用途はChatGPT内の画像生成に移っています。OpenAIのリリースノートでは、ChatGPT Images 2.5は2026-09-08からChatGPT、ChatGPT Work、Codexへ順次展開され、デスクトップ、モバイル、Webに対応しています。OpenAIは生成レイテンシを最大50%削減し、複数ターン編集の一貫性や透過背景出力も改善したと説明しています。ただし創作機能の入口は共通ではありません。現在のChatGPT Business リリースノートでは、TemplatesはWork modeで未対応、Sketchと画像の編集・コメントはモバイル向けの操作として案内されています。
次の条件ならChatGPT Imagesを候補に入れやすいです。
- テンプレート、Sketch参照、画像上の注釈で変更箇所を伝えたい。TemplatesはWork modeで未対応で、Sketchと画像の編集・コメントは現在モバイル向けの操作として案内されています。
- 非デザイナーが自然言語で複数回修正したい。
- 既存画像の一部だけ編集したい。APIではinpaintingと参照画像編集に対応。
- OpenAIのImages APIまたはResponses APIを使いたい。
文字の正確さが必須なら、これらの機能だけから精度を推測せず、実際に使う文言をテストセットに入れて一字ずつ確認します。
OpenAIの画像生成ガイドには現在、精度重視のgpt-image-2.5-sunburstと速度重視のgpt-image-2.5-flareが掲載され、どちらも2026-09-08のsnapshotです。dall-e-2とdall-e-3は2026-05-12に終了。gpt-image-1は2026-10-23、gpt-image-1.5、gpt-image-1-mini、chatgpt-image-latestは2026-12-01に終了予定で、移行先はgpt-image-2系です(Deprecations)。公式DALL·E GPTは2026-08-30にChatGPTから削除されました。
2.5系は1枚あたり固定料金ではなくtoken課金です。画像出力は$30/1M tokens、画像入力$8/1M、テキスト入力$5/1M。旧モデルの1枚単価の参考として、gpt-image-1.5は1024x1024の低品質で約$0.009、高品質で約$0.133ですが、2026-12-01に終了するため長期予算の基準には向きません。
Adobe Firefly
Adobe Fireflyでは、Adobe自社のFireflyモデルとパートナーモデルの両方を利用できます。Adobe自社モデルは学習元の説明が公開されていますが、パートナーモデルは各提供元のモデル、データ、ライセンス条件に従います。法務・ブランド審査では、この2種類を同じ条件として扱えません。
Fireflyを候補に入れやすいのは次のケースです。
- 最終作業をPhotoshop、Illustrator、Adobe Express、Creative Cloudで行う。
- Generative Fill、Generative Expand、ベクター系ワークフロー、Adobe内でレビューしやすい草案が必要。
- クライアントが学習元や契約上のIP保護について確認する。
料金はgenerative credits方式です。2026-09-20時点のAdobe米国個人向けプランの通常月額は、Standard $9.99 / 2,000 credits、Pro $19.99 / 4,000、Pro Plus $49.99 / 10,000、Premium $199.99 / 50,000。標準画像機能は無制限です。期間限定キャンペーンが同時に表示されることがあるため、予算は実際の決済価格で確認してください。Generative credits FAQでは、creditsは翌月へ繰り越されず、翌月のリセットを待つか追加creditsを購入できると説明されています。無料枠では一部モデルを1日あたり限られた回数使えます。
Adobe自社モデルとパートナーモデルでは条件が異なります。
- Adobeは自社Fireflyモデルについて、Adobe Stockのライセンス済みコンテンツと著作権が切れたパブリックドメイン素材で学習したと説明しています。出力にはContent Credentialsが付与され、顧客コンテンツをモデル学習に使わないとしています。
- パートナーモデルはAdobeが開発したものではありません。Adobeは、各モデルがプロジェクトに適しているかをユーザー自身が判断する必要があると説明しています。一部の中国企業モデルでは、プロンプトや参照ファイルが該当企業へ送信され、Enterprise版Creative Cloudでは提供されません。
- Adobe自社モデルのFirefly Output Indemnificationは、個人向け有料プランに自動で付くものではありません。 顧客契約に該当する補償条項が含まれ、かつ対象となるFirefly機能・入口・書き出し条件から生成された出力である場合に限ります。Adobeの2026-04-23版Generative AI Product Specific Termsでは、著作権、商標、パブリシティ権、プライバシー権などが対象として列挙され、条件と責任上限があります。Teams/Enterprise利用者は実際の契約とentitlementを基準に判断してください。
- パートナーモデルにFirefly Output Indemnificationが自動継承されるわけではありません。 現行のCreative Partner Model Supplemental Coverageでは、対象となる正式版のGoogle/OpenAI画像・動画モデルが明示され、該当する顧客契約または対象有料ライセンスにその補償が含まれている必要があります。beta、trial、preview、early accessなどは対象外です。他のパートナーモデルに同じ補償があると推測しないでください。
Firefly AI Assistantは2026-04-27にパブリックベータ開始、2026-06-18にはPhotoshop、Illustrator、InDesign、Premiere、Frame.ioへ拡大しました。Creative Cloud Pro、Firefly Pro、Pro Plus、Premiumで利用でき、ベータ用の専用枠があります。
Gemini Nano Banana
Geminiは、同じ会話内でテキストと画像の文脈を使いながら画像生成・編集を続けられます。Googleの現行ドキュメントには、汎用のNano Banana 2(gemini-3.1-flash-image)、複雑なビジュアルタスク向けNano Banana Pro(gemini-3-pro-image)、最も低価格なNano Banana 2 Lite(gemini-3.1-flash-lite-image)の3つが正式版として掲載されています。旧Nano Banana(gemini-2.5-flash-image)は非推奨で、最短提供終了日は2026-10-02です。Imagen 4は提供終了です。
2026-10-04時点の公式の提供終了予定表にある日付は、最も早く提供が終了する日を示します。日付だけでは、すべてのプロジェクトで旧モデルへのリクエストが失敗したとは判断できません。旧APIモデルを呼び出している場合は、Gemini 2.5 Flash Image移行ガイド(英語)で正式版IDを確認し、Nano Banana 2またはLiteを選んで既存タスクを再検証してください。予定表にある移行先のpreviewモデルも、すでに提供終了対象になっている場合があります。
参照画像と複数ターン編集の現在の上限:
- Nano Banana 2:物体参照最大10枚、人物参照最大4枚。
- Nano Banana Pro:物体6枚、人物5枚、スタイル3枚。3カテゴリ合計の上限は14枚で、1K/2K/4K出力に対応。
- Nano Banana 2 Lite:物体参照最大14枚。人物・スタイル参照は非対応。Googleは複数参照画像や長い複数ターン編集には向かないと説明しています。
- Googleは複数ターンでの反復を推奨し、
previous_interaction_idで編集を継続できます。 - Gemini 3.1 Flash Imageは、公開YouTube URLまたはアップロードファイルからvideo-to-imageにも対応。
- GoogleはGemini 3系について、インフォグラフィック、メニュー、図解、マーケティング素材など比較的複雑な文字描画に対応すると説明しています。ただし法的文言やラベルは一字ずつ確認が必要です。
料金は解像度別に公開されています(公式料金、2026-09-16更新)。Nano Banana 2は0.5K約$0.045、1K $0.067、2K $0.101、4K $0.151。Nano Banana 2 Liteは1K約$0.0336。Nano Banana Proは1K〜2K約$0.134、4K $0.24。Batchは通常料金の約半分です。API画像出力には無料枠がありません。一般向けGeminiアプリではNano Banana 2を使え、有料プランではNano Banana Proで再生成できます。Google AIプランは2K、Google AIプランなしは1Kでダウンロードできます。具体的な1日あたり生成枚数は公開されていません。
Gemini APIで生成した画像には不可視のSynthIDが入ります。Gemini Appsでは可視ウォーターマークを切り替えられますが、SynthIDやGemini Appsが付与するContent Credentials(C2PA)は削除されません。この設定はGemini Appsにのみ適用されます。インド、韓国、ベトナムでは現在、この設定はAI Ultraユーザーのみ利用でき、それ以外は可視ウォーターマークが自動付与されます。Google Flowには別の可視ウォーターマーク設定があり、Flowヘルプでは出力にSynthIDが残ると明記されています。
Google Photosと連携して個人向け画像を生成する場合は、GeminiとGoogle Photosでパーソナライズ画像を生成する方法も参照してください。
使いやすいプロンプトの骨格
4ツールとも、まずは次の情報を揃えると整理しやすくなります。
[主体] + [場面] + [スタイル] + [光] + [カメラ/構図] + [制約] + [出力形式]
記事のヒーロー画像の例:
クラウドコスト監査の記事用に16:9のヒーロー画像を生成する。
主体:夜、光るダッシュボードを見る小規模なエンジニアチーム。
スタイル:映画的だが写実的。カートゥーン調や企業ストック写真風の笑顔は避ける。
光:青みのあるモニター光と、暖色のデスクライトを1灯。
構図:右側3分の1をタイトル用の余白にする。
制約:ロゴなし、読める文字なし、不自然な手なし。
出力:Webヒーロー画像向けの高精細画像。
画像内に文字が必要な場合は、文言を短くし、文字列をそのまま引用します。
シンプルな商品告知カードを生成する。カードには次の2つの文字列だけを入れる:
"SPRING LAUNCH" と "30% OFF"。
大きなサンセリフ体、中央揃え、無地のクリーム背景。ほかの文字は入れない。
Midjourneyでは、ビジュアル説明の後ろにパラメータを付けられます。
editorial portrait of a robotics designer in a small Tokyo studio, warm task light,
35mm documentary photography, natural skin texture, realistic workspace --ar 4:5 --seed 1872
参照画像を使う場合は、「残すもの」と「変えるもの」を分けて指定します。ChatGPT Images、Gemini、Midjourney Edit Modelのいずれでも使える考え方です。
アップロードした商品写真を正確な物体参照として使う。形、素材、色は維持する。
背景だけを柔らかい朝のキッチンに変更する。
ラベル、ロゴ、追加ボタン、新しいパッケージ文字は追加しない。
自分の素材で小さく試す
実際にツールを選ぶなら、広いベンチマークよりも自分の仕事を使った小さなテストの方が判断しやすくなります。
1. 先にテストセットを固定する。 実務で必要なタスクから、短い文字、同じ人物や製品を別シーンへ展開するケース、局所編集、普段作る記事画像や素材などを選びます。候補ごとに有利になるようプロンプトを書き換えず、同じ入力を使います。
2. 観測できる結果を記録する。 再試行回数、何回目で使える出力になったか、手直し時間、文字の正確さ、人物や製品の一貫性、局所編集で他の領域が壊れたかを記録します。好みの見た目は別項目として残しても構いませんが、検収条件と一つの総合点にまとめない方が判断しやすいです。
3. 同じ制作量でコストを試算する。 例えば完成画像30枚で比較します。Midjourneyは1プロンプトで複数画像が出るため、画像枚数ではなくプロンプト回数で見積もります。公式のSD約0.8 Fast分/プロンプトなら、Basicの3.3時間(198分)は局所編集、Upscale、HDを含める前で約250プロンプトです。OpenAIはtoken単価から想定1枚コストを算出し、Geminiは解像度単価を掛け、Fireflyはcreditsの消費速度と標準画像無制限の適用範囲を確認します。
4. まず必須条件で落とす。 API必須ならMidjourneyは候補外。学習元の公開情報や契約上の補償確認が必要ならAdobe自社Fireflyから確認。文字を一字一句正確にする必要があるならChatGPT ImagesとGeminiを重点的に試します。そのうえで残った候補の実結果を比較します。
固定テストで必須条件を何度も満たせない候補は、そこで今回の選定から外します。それは現在のモデル、設定、素材、タスクの組み合わせが要件を満たさないという意味であり、製品全体の普遍的な能力限界を示すものではありません。
納品前チェック
- 文字:小さなUI文言、多言語、価格、日付、法的文言を含め、必要な文字列はすべて一字ずつ確認。未確認の生成文字をそのまま納品しない。
- 厳密なレイアウト:間隔、寸法、グリッド、ピクセル位置が必須なら、生成画像は下絵として使い、Photoshop、Illustrator、Figmaなどで最終配置する。
- 人物・物体の条件:人数、手、道具、姿勢、物体位置が重要ならテスト項目に入れ、全体の雰囲気ではなく個別に確認する。
- ブランド・キャラクター:ロゴ、保護されたキャラクター、実在人物、クライアント素材を使う場合は、権利、サービス規約、利用範囲を確認する。「生成できる」ことは「商用利用できる」ことを意味しない。
- 最終ファイル:クライアント納品用画像は、サイズ、文字、ブランド要素、書き出し形式をQAする。生成は制作工程の一部にすぎない。
商用利用と著作権
2026-09-20時点では、まず商用利用条件を確認し、その後に著作権保護を別問題として判断します。
| ツール | 商用利用の方向性 | 著作権・リスク |
|---|---|---|
| Midjourney | 有料プランでは通常商用利用可能。年商100万ドル超の企業またはその従業員が生成物を保有するにはProまたはMegaが必要。 | デフォルトでは公開・remix可能。機密性や独占性が必要ならStealthモードを使う。 |
| ChatGPT Images | OpenAI利用規約では、ユーザーが出力を所有し、OpenAIが出力に持つ権利をユーザーへ譲渡するとしています。 | 権利譲渡は著作権登録を保証しない。規約では出力を競合AIモデルの開発に使うことも禁止されている。 |
| Adobe Firefly | Adobeは自社Fireflyモデルを商用用途向けとして位置づけています。出力補償は、顧客契約に該当条項があり、機能・入口・書き出し条件が対象リストに入っている場合に限られます。 | 2026-04-23版GenAI条項では、Firefly Output Indemnificationの対象として著作権、商標、パブリシティ権、プライバシー権の請求が列挙されています。パートナーモデルに自動継承されず、現行のSupplemental Coverageは対象となるGoogle/OpenAIの正式版画像・動画モデルを明示しています。 |
| Gemini Nano Banana | 出力利用はGoogleの規約とモデル文書に従います。APIは商用開発向けですが、一般向け規約には補償条項はありません。 | 生成画像には不可視SynthIDが入ります。一部製品では可視ウォーターマークをオフにできますが、SynthIDは残ります。 |
米国著作権局は引き続き人間の創作寄与を重視しています。プロンプト入力だけで生のAI生成画像が自動的に著作権保護されるとは限りません。選択、配置、局所修正、合成など、人間の表現が判断材料になります。クライアント案件では、プロンプト、元ファイル、編集履歴、適用ライセンスのスクリーンショットを残しておくと確認しやすくなります。
よくある質問
DALL-Eという名前は今も正確ですか?
現在の製品導線を指す名前としては適切ではありません。dall-e-2とdall-e-3は2026-05-12に終了し、公式DALL·E GPTも2026-08-30にChatGPTから削除されました。「DALL-E」は今も検索語として使われますが、一般向けの現行導線はChatGPT Images 2.5で、API実装はgpt-image-2系を使います。
商用クライアント案件ではどのAI画像生成ツールから確認すべきですか?
クライアントが学習元の公開情報と契約上の補償確認を明確に求めるなら、Adobeは自社Fireflyモデルの学習元を公開し、条件付きの出力補償制度を用意しています。ただし実際の適用可否は、顧客契約に該当条項が含まれるか、使用した機能・入口・書き出し条件が対象かで決まります。パートナーモデルは別のSupplemental Coverageで判断します。
画像内の文字にはどのツールが向いていますか?
本記事では統一した文字精度テストを行っていないため、1位は決めません。ChatGPT Imagesには画像上の注釈、テンプレート、複数ターン編集があり、GoogleはGemini 3系の能力として比較的複雑な文字描画を案内しています。文字の正確さが必須なら、実際の文言を両方で試し、納品前に一字ずつ確認してください。法的文言、栄養表示、複雑なUI画面を生成結果だけで確定しないでください。
画像生成APIはどちらが向いていますか?
Geminiは解像度ごとの画像料金を公開し、複数参照画像やvideo-to-imageに対応しています。OpenAIの現行Images / Responses APIはtoken課金で、参照画像編集と会話型ワークフローに対応します。入力形式、レイテンシ、想定1枚コスト、固定テストセットの結果で選び、実画質や指示追従を事前に決めつけない方が安全です。
AI生成画像は著作権登録できますか?
米国では、AIが生成した画像が完成作品のように見えるだけで自動的に著作権登録できるわけではありません。判断の中心は人間の創作寄与です。大幅な編集、配置、合成、描き直しなど、人間が作った部分は保護対象になり得ますが、具体的な判断は個別事情によります。
1枚あたりのコストを月額予算に収める必要がある場合、AI コーディング料金の比較に使用量ベースの月額試算があります。成果物が静止画ではなく動画なら、AI 動画生成の比較で素材別のツール選びを整理しています。